Clinical bundle

Clinical bundleとは

 総合内科病棟で働く医師が対象とする疾患は幅広いが、実際には多くの時間を頻度の高い疾患(Common disease)の診療に費やしている。経験のある医師は特に、繰り返し同じ疾患をみることによって自分なりの方法を確立し、業務の煩雑さも相まって、科学的根拠のある治療法や予防策を実施していないことがある。
 この事実は万国共通であり、米国ではThe Hospital Quality Alliance (HQA)Joint Commission / Joint Commission internationalなどが主体となり、臨床指標の測定や公表などを通じて、実施すべき診療項目の遵守率を上げる努力を行っている。
 このような問題を解決する一つの策として、科学的根拠が高く、シンプルかつアクセスが容易な診療項目の厳選集(クリニカルバンドル)の活用が有効であると考えられている。
 先行研究として、中心静脈カテーテルに関する取り扱いバンドルを用いることでカテーテル関連血流感染症を減らしたもの、人工呼吸器管理に対してバンドルを適用することで人工呼吸器関連肺炎を減らしたもの、敗血症に対してバンドルを用いて死亡率を減らしたもの、などがある。
 我々はこれらを応用して、総合内科医がよく出会う疾患の患者管理において必須の確認・検討事項を抽出したバンドルを作成・運用し、医療の質を向上することを目指している。
 これから上記の代表的なバンドルおよび我々が作成したCommon diseaseについてのバンドルについて順次紹介していく。
 注意点として、十分に論文サーチを行いできるだけエビデンスベースに作成されてはいるが、ローカルファクターが大きく入っている。一般化できない点、利用される施設の状況と合わない点が含まれる可能性があるため、すべての情報は、利用される方の責任で参考資料としてのみご利用ください。JHospitalist Networkではいっさい責任を負いません。

Clinical bundle 2. 術後感染症を中心とした周術期合併症を減らすためのチェックリスト
作成者:練馬光が丘病院 小坂鎮太郎、山田悠史、筒泉貴彦/Mayo Clinic 反田篤志
解説/チェックリスト

Clinical bundle 1. 中心静脈カテーテル関連感染症を減らす取り組み
作成者:練馬光が丘病院 総合診療科 小坂 鎮太郎 山田 悠史 筒泉 貴彦
解説
チェックリスト

 

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